その希望条件は高望みか|IBJ会員のなかで実際に数えて判断する

婚活の進め方・戦略

年下がいい、初婚の方がいい、住んでいるのは関東がいい。条件を3つ並べた時点で、会える相手の数は思っているより落ちます。

それが高望みなのかどうか。婚活を考えている男性から、ときどき聞かれます。

私は、この質問に「高望みですね」とも「その程度なら大丈夫です」とも答えません。答えようがないからです。かわりにやっているのは、その条件でIBJの会員を検索して、実際に何人いるかを出すことです。

実数が出てしまえば、高いか低いかを言い合う必要がなくなります。この記事では、なぜ条件を並べると人数が急に減るのかを国の統計で見たうえで、実際に検索するとどうなるかまで書きます。

この記事の要点
条件は、ひとつずつ見るかぎりどれも無理な話に見えません。ところが2つ3つ重ねた瞬間に、当てはまる人数は一気に落ちます。ここが「高望み」と言われるものの正体です。世間の割合と、いま実際に会える人数は別の数字だという話も含めて、順に見ていきます。

あなたの条件に合う女性は、IBJ会員のなかに何人いるのか。無料の人数診断で、実際の数字がわかります。

「高望み」かどうかを、当相談所では判定しません

先に立場を書いておきます。当相談所では、会員様の希望条件を「高望みかどうか」で判定しません。

理由は2つあります。ひとつは、誰が採点するのかがはっきりしないから。もうひとつは、この言葉を使った時点で、話が「条件を下げるかどうか」に固定されてしまうからです。

条件を下げる以外にも、やれることはあります。優先順位を変える、動かせる条件と動かせない条件を分ける、自分の側を変えて選ばれる幅を広げる。どれも「下げる」とは違う手です。

そのためにまず要るのが、いまの条件だと何人いるのかという数字です。

1. 「高望み」の正体|条件は重ねた瞬間に人数が落ちる

まず、感覚をつかむために国の統計から見ます。相手に求める条件ではなく、あなた自身が数えられる側に回ったときの話です。

国税庁の令和6年分 民間給与実態統計調査によると、1年を通じて勤務した男性の給与所得者2,925万人のうち、年収がいちばん多いのは400万円超500万円以下の帯で16.9%。600万円を超える人は全体の36.2%、1,000万円を超える人は9.7%です。

ここで「年収600万円以上の男性は3人に1人だから、そこまで珍しくない」と読めます。実際その通りです。

ところが、ここに年齢を足すとどうなるか。さらに独身であることを足す。住んでいるエリアを足す。身長を足す。ひとつ足すごとに、掛け算で減っていきます。

条件はひとつずつ見ると、どれも無理な話に見えません。無理になるのは、重ねたときです。 高望みと呼ばれているものの正体は、たいていこれです。ひとつひとつの条件が厳しいのではなく、数が多い。

2. 男性が出しがちな条件と、その効き方

男性が女性に出す条件で多いのは、年齢・初婚かどうか・子どもの有無・エリア、この4つです。このうち人数への効き方がいちばん大きいのは年齢です。

IBJの公式サイトの会員データによると、女性会員の年齢構成は20代16.4%、30代前半27.5%、30代後半25.9%、40代前半14.7%、40代後半6.7%、50代以上8.7%です(2026年4月時点)。

この構成比で、実際にどれくらい動くのかを見てみます。35歳の男性が「年下がいい」と考えた場合です。

  • 34歳以下(20代+30代前半)まで広げると、女性会員の43.9%が対象に入る
  • 29歳以下(20代のみ)に絞ると、16.4%まで落ちる

34歳以下から29歳以下へ、5歳ぶん絞っただけで、対象に入る女性は43.9%から16.4%へ、3分の1近くまで縮みます。 年齢の1歳は、体感よりずっと重い条件だということです。

ここで出しているのは全体に占める割合です。実際に何人になるかは、エリアやほかの条件を入れて検索しないと出ません。公表の時点が違う数字どうしを掛けると実態からずれるので、会員数に割合を掛けた人数は出していません。

そしてここに「初婚の方」「お子さんのいない方」「関東在住」を足すと、さらに落ちます。

年齢のほかに効きやすいのが、婚姻歴とエリアです。IBJの会員は初婚が89.4%なので、「初婚の方」を足しても母数はあまり減りません。一方でエリアは、県を1つ増やすか減らすかで人数がはっきり動きます。住んでいる場所によっては、年齢より効くこともあります。

つまり、条件によって削れ方がまるで違います。同じ「1つ足す」でも、ほとんど減らない条件と、半分にしてしまう条件がある。

条件そのものが悪いわけではありません。ただ、どの条件がいちばん人数を削っているのかを知らないまま並べているのが問題です。年齢を1歳動かすのと、エリアを1県広げるのとでは、増える人数がまったく違います。それを知らずに「どれも譲れない」と言うと、動かせる余地を自分で潰すことになります。

3. 年収を上げても、年齢差は思ったほど広がらない

「年収が上がれば若い相手と結婚できる」という考え方があります。ここはIBJのデータで検証されていて、答えははっきりしています。

IBJ結婚みらい研究所の成婚白書によると、年収と実現できた年齢差は、年収300万円台で1歳差、1,000万円台でも4歳差までです。2,000万円を超えてようやく8歳差が出てきます。

成婚した男女の年齢差そのものも見ておきます。男性から見て女性が1〜2歳下が22.9%、3〜4歳下が21.4%、同い年が11.1%。同い年から4歳差までで、成婚した人の半分以上を占めます。 10歳以上下と結婚した男性は4.6%でした。

つまり、年収を積み上げて年齢差を買う、という方針はあまり効きません。1,000万円まで届いても4歳止まりだからです。年齢の話は「婚活に年齢の期限はあるのか」の記事に詳しく書きました。

年収そのものの効き方も見ておきます。IBJ結婚みらい研究所の年収別の成婚率は、399万円以下で12.4%、400万円台で28.9%、500万円台で36.5%、600万円台で41.3%と上がっていきます。ここまでは、年収が上がるほど決まりやすくなります。

ただ、700万円台の44.2%から先は、ほぼ横ばいです。900万円台で46.0%、1,000万円を超えると43.6%で、むしろ少し下がります。上げた分が返ってくるのは700万円あたりまでで、そこから先で差がつくのは年収以外のところです。

4. 「日本に何%」と「いま何人」|高望み診断では分からないこと

この記事でいちばん伝えたいのは、ここです。

高望みかどうかを判定する記事やツールは、世の中にいくつもあります。その多くは、国の統計を使って「その条件に当てはまる人は日本に◯%しかいません」と示す形です。それはそれで正しい計算です。

ただ、婚活をしている人が知りたいのは、そこではないはずです。日本に何%いるかではなく、いま自分が申し込める相手が何人いるか。この2つは、まったく別の数字です。

日本に該当する人が10万人いても、その人たちは婚活をしていません。結婚していたり、そもそも相手を探していなかったりします。

相談所の場合は、ここを直接調べられます。IBJの会員データベースは、年齢・エリア・年収・婚歴・子どもの有無といった条件で検索できるので、いま活動している女性のなかに、条件に当てはまる人が何人いるかがそのまま出ます。

ここで先に断っておきます。この検索で出るのは、あなたの希望条件に当てはまる女性の数です。相手側がどんな人を希望しているかは、まだ入っていません。

相手側の条件は、別の検索で重ねられます。ただ実際にやってみると、希望条件をとくに設定していない女性がかなりの割合を占めます。だから私は、重ねたあとの人数だけを見せることはしません。両方を並べて、内訳が分かる形でお伝えしています。

そのうえで、たとえば「いまの条件だと80人。年齢の下限を2歳下げると140人」と分かれば、話が変わります。下げるかどうかを考えるのは、人数を見たあとで構いません。

5. 調べたあとに、何をどう動かすか

人数が出たあと、入会後に会員様と一緒にやるのは、条件を一律に下げることではありません。順番をつけることです。

やり方はこうです。並べた条件を、絶対に譲れないもの・できれば欲しいもの・実は理由を説明できないもの、の3つに分けます。この3つ目が、たいてい出てきます。なんとなく年下がいいと思っていた、周りがそう言うから、という類のものです。

3つ目に入りやすいのは「年下がいい」です。ただし、子どもを希望するなど理由が言える場合は、譲れない条件の側に入ります。分かれ目は年下かどうかではなく、理由を自分の言葉で言えるかどうかです。

理由を説明できない条件から外していくと、下げた感覚がないまま人数だけが増えます。ここが「譲る」のとは違うところです。譲ったのではなく、要らなかったものを外しただけなので。

もうひとつ、自分の側を動かす手もあります。写真を用意する、プロフィールを書き直す、見た目を整える。これは相手の条件を変えずに、選ばれる確率のほうを上げる方向です。

順番としては、こちらを先にやったほうがいいと思っています。理由は単純で、条件を緩めて候補が増えても、申し込みが通らなければ会えないからです。候補を増やす作業と、通る確率を上げる作業は別なので、両方要ります。

たとえば同じ「候補80人」でも、写真とプロフィールが整っている状態と、そうでない状態では、実際に会える人数がまるで違います。条件の話だけをしていると、ここが抜け落ちます。

年齢や年収のように動かせないものと、写真やプロフィールのようにこれから整えられるものを、分けて考えてください。悩む時間を使うべきなのは、後者のほうです。

6. その人数は、いま時点のものです

数字は、判断のための材料であって、答えそのものではありません。80人という数字が出たとして、それが多いか少ないかは、あなたが月に何件申し込めるか、どのくらいの期間で決めたいかによって変わります。

もうひとつ、母数についても書いておきます。この記事で出している人数は、いまIBJに登録している女性の数から計算したものです。半年後には入れ替わります。新しく入会する人がいて、成婚して退会する人がいるからです。

だから、いま出た数字は「いまこの瞬間のスナップショット」だと思ってください。条件を決めるための目安にはなりますが、半年寝かせてから使う数字ではありません。調べたら、その流れで動くのがいいと思います。

ありがちな失敗

  • 条件を全部そろえてから申し込もうとする。 検索で1人も出てこない条件を組んで、そこから動けなくなる方がいます。まず人数を出して、動かせる条件から順に緩めるほうが早い
  • 周りの「それは高望みだ」という声で条件を決める。 家族や友人は、婚活市場の人数を知りません。感想であって、数字ではない
  • 希望条件を広めに設定して、申し込みの段階で絞る。 検索の母数だけ増やしても、実際に申し込まなければ意味がありません。数字と行動がつながっていない状態です

最後に

高望みかどうかは、言葉で言い合っても決着がつきません。同じ条件でも、住んでいる地域や年齢によって、当てはまる人数はまるで変わるからです。

だから当相談所では、まず実数を出します。そのうえで、どこを動かせるかを一緒に見ます。順番を変えるだけで人数が大きく増えることもあります。写真やプロフィールを整えて選ばれる確率を上げるところも、当相談所がいちばん力を入れている部分です。

その希望条件でIBJの会員のなかに何人いるのか、先に知りたいという方のために、無料の人数診断をご用意しています。お電話番号はいただかず、結果はメールでお送りします。入会を決めていない段階でも構いません。

いまの条件だと何人いるのか、どこを動かすと増えるのか。そこまで踏み込んで話したいということでしたら、無料相談でお話を伺います。現在地と伸びしろをお伝えしたうえで、当相談所でできることをご説明します。これから始める方も、他社で活動していて見直したい方も、ご連絡ください。

よくある質問

Q. 年下を希望するのは、やはり不利になりますか。

A. 不利というより、人数が減ります。IBJで成婚した男女の年齢差は、同い年から4歳下までで半分以上を占めます。10歳以上下は4.6%でした。年下を希望すること自体が悪いのではなく、何歳下までにするかで候補の数が大きく動く、と考えてください。

Q. 条件を広げれば、それだけ決まりやすくなりますか。

A. 候補の人数は増えますが、それだけでは決まりません。成婚した人と、しなかった人の差は、お見合いの回数に出ています。検索の幅を広げたあとに、実際に申し込む件数が増えて初めて意味があります。

Q. 人数診断では、どこまで細かく条件を指定できますか。

A. 希望の年齢とエリア、ご自身の年齢と住所が必須で、婚姻歴・学歴・年収などは任意です。任意の項目が空欄でも調べられます。緩められる条件がある場合は、条件を1つ動かすと人数がどう変わるかも添えています。

Q. 人数診断で出るのは、相手の希望条件も考えた人数ですか。

A. 両方お返しします。ひとつは、ご希望の条件に当てはまる女性の人数。もうひとつは、そのうち女性側の希望条件から見ても外れていない人数です。ただし後者には、希望条件をとくに設定していない女性が多く含まれます。誰も外していないという意味で入っている方たちなので、そこが分かるように内訳を添えています。

Q. 出た人数が少なかったら、入会しないほうがいいですか。

A. そうとは限りません。人数が少ないことが分かれば、どこを動かせば増えるかも同時に分かります。人数を知らないまま活動を始めて、半年たってから気づくより、先に分かっているほうが動きやすいと思います。

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