「これまで、ちゃんとお付き合いしたことがないんです」
入会を考えている段階で、こう切り出す男性は少なくありません。言いにくそうに、けれど早めに言っておかないと、という様子で切り出します。
先に結論を書きます。恋愛経験の有無で結果が分かれている、という数字は見当たりません。はっきり差が出ているのは、会った回数のほうです。
18〜34歳の未婚男性のうち、異性と恋人として交際した経験がある人は60.0%。つまり4割は経験がありません。彼女いない歴=年齢は、珍しいことではないわけです。相談所はアプリと会うまでの流れが違うので、経験の少なさが出る場面と出ない場面があります。そして成婚した人としなかった人で、はっきり差が出ていたのはお見合いの回数でした。実際につまずきやすいところと、どう直すかまで書きます。
前提|「彼女いない歴=年齢」の男性は、思っているより多い
まず、自分だけが特殊なのではないか、という感覚から外れておきましょう。
国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査(2021年6月実施・独身者調査の有効票7,826票)によると、18〜34歳の未婚男性のうち、異性と恋人として交際した経験がある人は60.0%でした。
裏を返せば、4割は交際経験がありません。 珍しい側ではなく、5人に2人の側です。
ここで分けておきたいことがあります。交際経験がないことと、恋愛に失敗してきたことは別だ、ということです。失敗を重ねてきたなら、その原因を直す必要があります。始めていないだけなら、直すものはありません。やり方を知らなかっただけです。
相談所側の数字も見ておきます。IBJ結婚みらい研究所がIBJで活動している1,822人に聞いた調査では、入会前に交際経験が「ない」方が全体の3割弱でした。いま活動している人のなかにも、それだけいるということです。
同じ調査で、アプリなどから相談所へ乗り換えた理由の最多は、男性の43.9%が挙げた「出会えても進展がなかった」でした。会えていなかったからではなく、会えたあとが続かなかった、という理由です。
1. 相談所では、会うまでの流れが変わる
マッチングアプリでうまくいかなかった経験から、自分は恋愛に向いていないと感じている方は多いと思います。
ただ、アプリでうまくいかなかったからといって、相談所でも同じとはかぎりません。会うまでの流れが違うからです。違いは3つあります。
ひとつ目は、会う約束までの段取りを相談所がやることです。 アプリは、写真と短い文章を見て選び、そこからメッセージを続けて、会う約束まで持っていきます。相談所は、申し込みが通れば日程調整までを相談所どうしで進めるので、その段階がありません。お見合いの会場も相談所どうしで決めるので、会員様が探す必要はありません。
ふたつ目は、前提がそろっていることです。 IBJ加盟店では、入会時に独身証明書や本人確認書類などの公的書類を提出します(男性はこれに収入証明が加わります)。相手も全員、独身であることを公的書類で確認されています。独身かどうか、結婚する気があるかどうかを毎回疑うところから始めなくて済みます。この点は「マッチングアプリで疲れた男性へ」の記事にも書きました。
みっつ目は、間にカウンセラーが入ることです。 うまくいかなかったとき、何が起きたのかを一人で推測しなくて済みます。お見合いの申し込みが続けて断られるときも、交際が続かないときも、担当のカウンセラーに相談できます。
つまり、メッセージで会う約束を取りつける段階が、そもそもありません。申し込みが通れば、あとは日程が決まってお見合いの日を迎えます。
ちなみに、さきほどのIBJの調査では、入会前に使っていた婚活のツールでマッチングアプリが最多で、男性は約5割でした。半数はアプリを通ってきている、ということです。同じ調査では、相談所の「効率がいい」と感じる点として、男女とも約8割が「結婚を目的とする人だけが登録している」ことを挙げています。
2. 相談所で効いてくるのは、会ったときのふるまい
会話のうまさで決まると思われがちですが、当相談所がお伝えしているのは別のところです。理由は、女性側も結婚を目的に、費用と手間をかけて活動しているからです。相手も書類を出し、お金を払って、限られた期間のなかで相手を探しています。
だから、効いてくるのはこういうところです。日程の返事が早い。待ち合わせに遅れない。店を決めるときにこちらの希望も聞く。前に話したことを覚えている。
どれも、恋愛経験を積まないと身につかないものではありません。仕事で普通にやっていることのはずです。
恋愛の場数がそのまま効く場面は、思っているより少ないということです。お見合いは初対面で1時間ほど話す場なので、何度目かのデートで問われるような距離の詰め方は、まだ出番がありません。
ただ、ここで挙げたことは、知らないままだとできません。次は、経験の少なさが実際につまずくところを見ます。
3. 経験の少なさが、実際につまずくところ
経験の少なさが問題になるのは、人柄ではなく、次のような場面です。
お見合いで、質問ばかりしてしまう。 緊張すると、用意してきた質問を順に出していく形になりがちです。質問が続くと、面接のような形になりやすいところです。直し方は、自分のことを一言先に話してから聞くこと。これは「お見合いが面接になっている男性へ」の記事で詳しく書きました。
沈黙が怖くて、話を埋めようとする。 黙る時間があっても、それだけで結果が決まるわけではありません。埋めようと早口になるほうが、自分も苦しくなります。
会ったあとの返事を、その日のうちに出せない。 お見合いの返事は当日中に出す決まりです。相談所を通してやり取りするので、その場で相手に伝える必要はありません。迷っていても、その日のうちに決めることになります。
交際に進んだあと、連絡の頻度が分からない。 頻度の正解が分からないまま、手が止まりやすいところです。ここは正解の型があるので、「婚活のLINE、頻度と内容の正解」の記事を読んでみてください。
並べてみると分かりますが、どれも性格の問題ではありません。段取りとやり方の話です。やり方は覚えられます。
しかも、この段取りの部分は入会のときにこちらから全部お伝えします。
- 当日は30分前に会場の最寄りまで着いておく
- 待ち合わせ場所には10分前に立つ
- 席はテーブルを挟んで正面に座る
こういうことを知らないまま当日を迎えると、内容以前のところで落ち着かなくなります。逆に言えば、ここは事前に潰しておけます。
4. 交際が始まったあとに、よく戸惑うところ
お見合いを終えて交際に入ると、ここで迷う方は少なくありません。同時に複数の女性と会っていいのか、という点です。
問題ありません。お見合いのあとに始まる交際は仮交際といって、複数の相手と並行して会える段階です。そこから相手を一人に絞ると真剣交際になります。
これは相談所の仕組みとしてそうなっているだけで、不誠実な振る舞いではありません。数字で見ても、IBJが公開している2025年の成婚者データでは、成婚した男性がそれまでに交際した相手は5名でした。ちょうど真ん中にあたる人の数字です。一人と決めてから始めた人ばかりではない、ということです。
ここで手が止まる方もいます。一人と会うだけで精一杯なのに、複数人と同時になんて無理だ、と。気持ちは分かりますが、一人に絞った状態で断られると、そこでまたお見合い探しに戻ることになります。時間の使い方としてはもったいない。
交際期間はお見合いの日から3カ月が目安で、当相談所ではそのうち仮交際を2カ月ほどで区切ることをお伝えしています。迷っている時間を短くするための目安です。この辺りの決まりごとは「結婚相談所の交際ルールと禁止事項」の記事にまとめてあります。
この段階での進め方を一人で組み立てるのは、経験があっても難しいところです。
5. 「経験がないこと」を、相手にどう伝えるか
交際が進むと、経験の話になることがあります。言い方を先に決めておくと、その場で困りません。
聞かれてもいないのに自分から申告する必要はありません。ただ、交際が進んで話題になることはあります。
そのとき、卑下する言い方をしないことだけ気をつけてください。「恥ずかしいんですが、実は経験がなくて」と前置きをつけると、話が重くなります。
事実として、淡々と伝えれば足ります。たとえば、こんな言い方です。
> 仕事を覚えるのに必死で、結婚を考えるのが遅くなりました
見られているのは過去より「これから一緒にやっていけるか」のほうです、と当相談所ではお伝えしています。前提のところで見たとおり、いま活動している人の3割弱が同じ立場です。
6. 差が出ているのは、会ったお見合いの回数
最後に、数字をひとつ。
成婚白書によると、成婚した人のお見合いは11回、成婚しなかった人は4回。成婚した人の半分は、お見合いを11回以上してから決まっている、ということです。この数字は、恋愛経験で切り分けたものではありません。 ただ、経験があってもなくても、会わなければ始まらないことは変わりません。
経験がないことを理由に申し込みを控えると、この回数が伸びません。
ありがちな失敗
- 練習のつもりで「本命ではない相手」とお見合いを重ねる。 相手も費用と時間をかけています。結婚相手として見ていない相手に、結婚後の暮らしの話は聞けません
- 恋愛の本やYouTubeで、先に知識を詰め込む。 一般的な恋愛の駆け引きは、相談所の交際とは前提が違います。そのまま持ち込むと噛み合わないことがあります
- 1回目のお見合いの結果で、向き不向きを判断する。 成婚した人の半分は11回以上会っています。1回では何も分かりません
- 「もう少し自信がついてから」と待つ。 IBJの調査では、男性が本気で結婚を意識し始めた年齢は30〜34歳が最多で33.8%でした。意識した時期と、動き出した時期は同じとはかぎりません。待っている間に上がるのは年齢だけです
最後に
恋愛経験がないことを、私は入会の障害だと思っていません。前提のところで見たとおり、いま活動している人のなかにも、経験がないまま始めた方がそれだけいます。
気をつけたいのは、経験のなさそのものではなく、それを理由に申し込みの件数を減らしてしまうことです。断られるのが怖くて件数を絞る、自信がつくまで待つ。そうなると、成婚した人との差がお見合いの回数で開いていきます。
これから始める方には、月に何件の申し込みから動くことになるのかをお話しします。他社で活動中の方には、いまの件数を伺って、経験の問題なのか件数の問題なのかを切り分けます。
無料相談は約1時間で、ご用意いただくものは何もありません。 当相談所がどういう相談所で、入会するとどんな流れで進むのかをご案内します。現在地と伸びしろをお伝えしたうえで、当所でできることをご説明します。お気軽にどうぞ。
よくある質問
Q. 交際経験がないことは、プロフィールに書く必要がありますか。女性側に避けられませんか。
A. 書く必要はありません。IBJのプロフィールに交際経験を書く欄はありませんし、自分から書き足すことも勧めません。そもそも、お見合いの申し込みの段階で相手にその情報は伝わりません。判断されるのは会ったあとです。
Q. 何歳まで交際経験がないと、さすがに厳しいですか。
A. 年齢で線は引けません。IBJが公開している会員データでは、男性会員のうち40代後半が12.0%、50代以上が17.4%で、合わせて3割近くを占めます(2026年4月時点)。当相談所に入会年齢の上限もありません。年齢が上がって変わるのは、活動できるかどうかではなく、お相手の年齢の幅のほうです。これは経験の有無とは別の話なので、詳しくは「婚活に年齢の期限はあるのか」の記事をご覧ください。
Q. 相談所に入る前に、アプリで練習したほうがいいですか。
A. 本文に書いたとおり、相談所では会う約束までの段取りを相談所がやるので、アプリで身につけた進め方をそのまま使う場面がありません。練習として挟む意味は小さいと思います。それよりも、写真とプロフィールを整えてお見合いを重ねるほうが近道です。
婚活の始め方のこと、一人で悩んでいませんか?
男の婚活研究所は、男性専門のIBJ正規加盟店として、見た目づくりからお見合い・ご成婚まで、あなたの婚活を一人ひとりに合わせてサポートします。
予約はまだ、という方は、LINEで質問だけでも大丈夫です。
あなたの条件に合う女性は、IBJ会員のなかに何人いるのか。無料の人数診断で、実際の数字がわかります。

