「そうなんですね」で会話が終わる男性へ|婚活で効く相槌とリアクションの型

デート・会話・LINE

お見合いの席で、こんなやり取りをしていないでしょうか。

「実は先月、ひとりで京都に行ってきたんです。」

「そうなんですね。」

ここで、会話が止まります。相手は話を続けようとして少し待ち、こちらは次の質問を探しはじめる。数秒の空白が空いて、なんとなく別の話題に移る。1時間のお見合いのあいだに、これが何度か繰り返される。

会話が続かないという悩みの正体は、話題が足りないことではありません。反応が足りないことです。順番を変えれば、今日から直せます。

この記事の要点
「そうなんですね」は悪い言葉ではありません。問題は、そこで止めてしまうことです。相手の話には、まず気持ちに寄せた一言を返し、そのあとに質問を続ける。この2ステップだけで会話は転がります。反応は言葉だけでなく表情とうなずきでも伝わるので、真顔のまま相槌を打っていないかも点検してください。反応が薄いと、興味がないと受け取られます。これは性格ではなく、順番の問題です。

会話が続かない原因は、質問の数ではない

「何を話せばいいか分からない」という悩みを、話題の量の問題として考えると、行き着く先は話題集めです。ニュースを仕込み、趣味の話を用意し、質問リストを暗記して臨む。それでもお見合いがうまくいかない、ということが起こります。

理由は単純で、会話は情報交換ではないからです。

「先月、京都に行ってきたんです。」という話を、情報として受け取ると、得られるのは「この人は先月京都に行った」という事実だけです。事実を受け取ったら、返事は「そうなんですね」で完結します。処理としては正しい。でも相手が話したかったのは、京都に行ったという事実ではありません。ひとりで旅に出たこと、その時間が良かったこと、それを誰かに話したいと思ったこと。渡されているのは事実ではなく、気持ちのほうです。

ここを取りこぼすと、会話は途切れます。逆に言えば、気持ちを受け取ったことが伝わりさえすれば、話題は相手が勝手に足してくれます。

会話の組み立て方そのものについては「会話が続かない人のための、婚活デート会話の型」の記事で詳しく書きました。この記事は、そのなかの「反応」だけを取り出して深く扱います。

1. 「そうなんですね」は、悪い言葉ではない

最初にはっきりさせておきます。「そうなんですね」という相槌自体に問題はありません。丁寧で、失礼でもなく、話を聞いている合図になります。

問題は、そこで文が終わることです。

「そうなんですね。」で止めると、相手には次の3つのうちどれかが伝わります。興味がない。話を終わらせたい。もしくは、聞いていない。本人にそのつもりが1ミリもなくても、そう受け取られます。会話のターンがこちらに渡ったまま返ってこないので、相手は次に何を話すかを自分で考えるしかない。それが続けば、「この人と話すのは疲れる」という感想になります。

同じことが「すごいですね」「なるほど」「へえ」にも言えます。どれも良い言葉です。止めるのが問題なのであって、言葉が悪いのではありません。

2. 型は2ステップ|気持ちに寄せる → 質問を続ける

直し方は決まっています。相槌のあとに、必ず次の一手を足す。それだけです。

順番はこうです。

1. 相手の気持ちに寄せた一言を返す(「それは大変でしたね」「それはよかったですね」)

2. そのまま質問を続ける(「そのあと、どうなったんですか」)

さきほどの例をこの型に入れてみます。

「実は先月、ひとりで京都に行ってきたんです。」

「ひとり旅、いいですね。どこを回ったんですか。」

これだけです。特別なことは何も言っていません。前半で「いいですね」と受け止めて、後半で質問を足しただけ。それでも会話は確実に次へ進みます。

もう2つ、別の場面で見てみます。

「先週まで仕事が立て込んでいて、ほとんど休めなくて。」

「それは大変でしたね。もう落ち着いたんですか。」

「実は最近、資格の勉強を始めたんです。」

「それはすごいですね。何の資格なんですか。」

型が同じなのが分かると思います。前半は感情、後半は質問。この2つがセットになっているかどうかだけを、意識してください。

3. 共感の言葉は、相手の感情に合わせて選ぶ

2ステップの前半でつまずく方がいます。何と言えばいいか分からない、という状態です。

引き出しはそれほど多くありません。相手の話がどの感情のものかを見て、そこに寄せるだけです。

  • 大変だった話 → 「それは大変でしたね」
  • 嬉しかった話 → 「それはよかったですね」
  • 頑張った話 → 「それはすごいですね」
  • 意外な話 → 「それは意外ですね」
  • 羨ましい話 → 「いいですね」

注意点は、感情の向きを間違えないことです。楽しかった旅行の話に「それは大変でしたね」と返すと、聞いていないことが一発でばれます。逆に、仕事で消耗した話に「いいですね」と返すのも同じです。

判断に迷ったら、相手の表情と声のトーンを見てください。話している本人が笑っていれば嬉しい話、少し困った顔をしていれば大変な話。内容が複雑でも、感情の向きは顔に出ています。会話の内容を理解しようとするより、相手の顔を見ているほうが、正解に近づきます。

4. 反応は言葉より先に顔で伝わる

ここまでは言葉の話をしてきました。ただ、反応の大部分は、実は言葉以外で伝わっています。

同じ「それは大変でしたね」でも、無表情で言うのと、少し眉を寄せて言うのとでは、受け取られ方がまったく違います。前者は形だけの相槌に聞こえ、後者は本当に聞いているように伝わる。言葉を変える前に、顔が動いているかを点検したほうが早いということが、実際にはよくあります。

点検の項目は3つです。

うなずきが小さすぎないか。 首が1cmしか動いていないと、相手からは動いて見えません。意識して大きめにうなずくくらいで、ちょうど自然に見えます。

目線が相手に向いているか。 ずっと見つめる必要はありません。話を聞いている時間の半分ほど相手のほうを見て、あとはテーブルや飲み物に落とす。それで十分です。

体が相手のほうを向いているか。 お見合いはテーブルを挟んで正面に座るのが基本ですから、椅子に浅く腰かけて背筋を伸ばすだけで、自然と相手のほうを向きます。背もたれに深くもたれると、体が引いて見えます。

そして、自分の表情は自分では確認できません。ここが厄介なところです。スマートフォンで自分が話している姿を1分だけ録画して、音を消して再生してみてください。家族や友人と電話しているときに、机に立てかけて撮るのがいちばん自然に撮れます。音がない状態で見ると、自分の顔がどれだけ動いているかがはっきり分かります。思っていたより動いていない、と感じる方が多いはずです。

5. 反応を足したあとに起きる副作用に気をつける

ここまでのやり方で、会話は続くようになります。ただ、続いた先で別の失敗が起きることがあります。質問だけが続いて、面接のようになるという失敗です。

反応が良くなると、相手が話してくれる量が増えます。増えたぶんだけ質問の材料も増えるので、そのまま質問を重ねてしまう。一つひとつは自然な質問でも、並べると尋問になります。相手は答え続けるだけで、こちらの人となりは何も伝わりません。

防ぎ方は、質問の前に自分の話を一言だけ置くことです。

「僕も休みの日は映画をよく観ます。最近だと配信で古い作品を観ることが多いんですけど、最近ご覧になったものだと何かありますか。」

「僕も」の部分が入るだけで、質問が会話に変わります。長く話す必要はありません。一言で十分です。むしろ長く話すと、今度は自分の番が終わらなくなります。

質問が多すぎても少なすぎても外れます。反応と自己開示と質問が、順番に混ざっている状態が正解です。質問そのものの作り方は「会話が続かない人のための、婚活デート会話の型」の記事で扱っているので、そちらを見てください。

6. LINEでも、同じことが起きている

仮交際に入って連絡先を交換したあとの話ですが、対面で起きていることは、そのまま文字の上でも起きます。

「今日はありがとうございました。楽しかったです。」

「こちらこそ、ありがとうございました。」

丁寧です。でも、ここで終わります。相手は次に何を送ればいいか分からず、やり取りは自然消滅します。

同じ型を当てはめれば直ります。

「こちらこそ、ありがとうございました。話しやすくて、あっという間でした。次は、前に話していた美術館に行ってみたいです。」

受け止めて、感想を足して、次につなげる。対面での2ステップと構造は同じです。

文字でのやり取りには、もうひとつ注意点があります。既読だけで返さないこと。忙しくてすぐ返せないときは、「あとで返しますね」と一言送っておけば、相手は待てます。仮交際中のLINEについては「婚活のLINE、頻度と内容の正解」の記事にまとめました。

7. やりすぎた反応は、かえって逆効果になる

反応が大事だと分かると、今度は逆に振れる方がいます。

相槌が多すぎる。 相手が話している最中に「はい」「はい」「はい」と重ねると、急かしているように聞こえます。文が終わるまで待って、区切りで一度返すほうが落ち着いて見えます。

「わかります」を連発する。 何度も出てくると、逆に分かっていないように聞こえます。本当に共感したところで1回使うと効きます。

自分の話に持っていく。 「僕もです」から始まって、そのまま自分の話が5分続く。共感のつもりが、話題の乗っ取りになっています。一言添えたら、すぐ相手に返してください。

大げさに驚く。 「えー、すごい!」を毎回やると、演技に見えます。反応の大きさは、内容に見合っている必要があります。

反応は多ければいいものではありません。相手が話しやすいかどうか、それだけが基準です。

8. 次に会ったとき、前の話を覚えていることが最大の反応になる

ここまでは、その場での反応の話でした。仮交際に進んだあとに効いてくるのは、もう少し時間差のある反応です。

前回話していたことを、次に会ったときに覚えている。これに勝つ反応はありません。

「この前話していた資格の試験、たしか先週でしたよね。」

「先週、無事に終わりました。」

「お疲れさまでした。手応えはどうでしたか。」

このやり取りで伝わるのは、試験のことを気にしていたという事実です。その場でどれだけ上手に相槌を打つより、1週間覚えていたことのほうが強い。相手にとっては、自分の話をちゃんと聞いていた証拠になります。

記憶力の話ではありません。お見合いやデートの帰り道に、出てきた話をスマートフォンにメモしておけば済みます。相手の名前のメモに、好きなもの、仕事の状況、次に予定していること。3行で十分です。仮交際が同時に複数進むこともありますから、記録しておかないと混ざります。

そして次に会う前に、そのメモを見返してから家を出る。これだけで、初手の一言が変わります。「今日は暑いですね。」から始まる会話と、「この前の試験、どうでしたか。」から始まる会話とでは、最初の30秒の空気がまったく違います。

9. 練習は、お見合いの前に日常で済ませておく

型を覚えても、当日にいきなりできる方は多くありません。緊張していれば、覚えたことから抜けていきます。

だから、日常で試してください。相手は誰でも構いません。職場の同僚、美容室の担当者、実家の家族。誰かが何かを話したときに、「そうなんですね」で止めず、気持ちに寄せた一言と質問を1つだけ足してみる。1日1回でいいです。

2週間も続けると、意識しなくても後半の質問が出てくるようになります。お見合いの席で初めて試すのと、日常で何十回と試したあとに臨むのとでは、当日の余裕がまったく違います。

会話が上手な人というのは、話がうまい人ではありません。反応が返ってくる人です。これは才能ではなく、順番を変えただけで手に入ります。

ありがちな失敗

  • 「そうなんですね」で文を終える。相手に「興味がない人」として伝わります。後ろに質問を1つ足すだけで解決します
  • 共感の言葉が感情とずれている。楽しい話に「大変でしたね。」と返してしまう。聞いていないことが伝わります
  • 無表情のまま正しい言葉を言う。言葉より先に顔が伝わります。まず自分を録画して確認してください
  • 質問だけを重ねる。面接になります。前に自分の話を一言置いてください
  • 「僕もです」から自分の話が長く続く。共感が話題の乗っ取りに変わっています
  • LINEを既読のまま止める。返せないときは「あとで返しますね」と送っておけば、相手は待てます

最後に

会話の悩みを、性格の問題だと考えている方は少なくありません。口下手だから、人見知りだから、と。

でも、ここまで書いてきたことに性格は一つも関係していません。相槌のあとに質問を足す。感情に寄せた言葉を選ぶ。顔を動かす。自分の話を一言挟む。全部、順番と手順の話です。話し上手になる必要はなく、反応の返し方を変えるだけで、相手が受け取る印象は変わります。

もうひとつ。先に書いたとおり、自分の反応がどう見えているかは自分では分かりません。お見合いのあとは、お相手の相談所を通じてお気持ちを伺えることがあります。どこまで詳しく返ってくるかは相手の相談所によりますが、「会話が弾まなかった」で終わらせず、次に活かせる材料があれば一緒に見直す。男性専門の結婚相談所として、私がいちばん時間をかけているのがここです。仮交際が続かない場合の見直し方は「仮交際で終わってしまう男性へ」の記事に書きました。

これから婚活を始める方も、他社で活動していて結果が出ずに見直したい方も、まずは現在地を確認するところからです。無料相談では、いまの状況を伺ったうえで、当相談所でできることをご説明します。

よくある質問

Q. 相槌のバリエーションが少ないのが不安です。何種類くらい必要ですか。

A. 5つあれば足ります。大変でしたね、よかったですね、すごいですね、意外ですね、いいですね。この5つで、お見合いで出てくる話のほとんどに対応できます。数を増やすより、後ろに質問を足す習慣のほうが効きます。

Q. 反応を意識すると、話の内容が頭に入らなくなります。

A. 内容を全部覚えようとしなくて構いません。追うのは感情の向きだけです。嬉しい話か、大変だった話か。そこさえ外さなければ、前半の一言は出てきます。

Q. 沈黙が怖くて、つい相槌で埋めてしまいます。

A. 相槌で埋めるのをやめてください。数秒の間は、相手が飲み物を口に運んだり、次の話を考えたりしている時間です。埋めようとして「はい」「はい」と重ねるほうが、落ち着きのなさとして伝わります。

Q. 表情を作るのが苦手です。

A. 笑顔を作ろうとしなくて構いません。まずはうなずきを大きくすることだけやってみてください。首の動きは意識すれば変えられますし、それだけでも聞いている感じは十分に伝わります。

Q. 女性の話がまったく興味のない分野だったら、どうすればいいですか。

A. 内容に興味が持てなくても構いません。その人がなぜそれを好きなのかには、たいてい興味が持てます。「何がきっかけで始めたんですか」と聞けば、そこからは人の話になります。

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