結婚相談所のデート代は割り勘でいいのか|IBJの資料が示す「基本は男性負担」の中身

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相談所で出会った相手との、最初の食事。伝票が来たときにどうするか、迷ったことはないでしょうか。

全部出すべきなのか。半分ずつでいいのか。相手が「私も出します」と言ったら、どう返すのが正解なのか。

調べると、正反対の説明が並んでいます。「今どきは割り勘が普通」と書いてあるページもあれば、「相談所なら男性が全額」と断言しているページもある。どちらが正しいのか分からないまま、当日を迎えることになります。

この話には、参照できる資料があります。IBJの「お見合いルール&マナー集」です。男性専門の結婚相談所として、そこに何がどう書かれているかを整理します。

この記事の要点
お見合い当日のお茶代は、IBJの規定で男性が全額です。交際に入ってからのデート代には金額や負担割合の定めはありませんが、IBJの資料には「デート費用は高額にならないようにお互いに気をつけましょう。デート代はなるべく男性負担で」と、この2つが並べて書かれています。女性側の心得にも触れられています。男性が基本を持ちつつ、無理のない金額に収める。これが資料の示している形です。あわせて、交際期間中はお金の受け渡しも貸し借りも禁止されていることを知っておいてください。

1. お見合い当日のお茶代は、IBJの規定

婚活のお金の話がややこしいのは、場面によって性質が違うからです。まずお見合い当日から。

ここはIBJの規定で、男性が全額を支払います。「基本」でも「マナー」でもなく、決まりごとです。相手から「割り勘で」と言われても、受け取らないでください。お見合いはホテルのラウンジやカフェで1時間ほど、飲み物を1杯ずつ、それだけです。

当日の流れ全体は、「お見合い当日の動き方」の記事にまとめています。持ち物や到着時間まで含めて、ここでは繰り返しません。

2. 交際に入ってからは、男性が基本を持つ

お見合いが終わり、双方が交際に進むことを希望すると、仮交際が始まります。相手を知るための期間で、まだ一対一に絞る段階ではありません。ここからが本題です。

交際中のデート代について、金額や負担割合の定めはありません。ただし資料には、「デート代はなるべく男性負担で」と書かれています。当相談所が会員様にお伝えしているのも、これと同じ形です。基本は男性が持つ。

そのうえで、こちらから割り勘を切り出すのは避けたいところです。

理由は金額ではありません。仮交際は複数の相手と同時に進むのが当たり前の期間です。相手も何人かと並行して会っていて、そのなかで誰と続けるかを決めていきます。その状況で「じゃあ半分で」と言われると、金額の多寡とは関係なく、熱量の差として受け取られやすくなります。

もっとも、ここでやることは伝票を持って立つ、それだけです。

「今どきは割り勘」という情報と食い違う理由

ネットで調べると、割り勘を勧める記事が数多く出てきます。あれが間違いというわけではありません。前提にしている場所が違います。

マッチングアプリでの出会いは、仲介する人も、共通の前提もない状態から始まります。だから「対等に」「気を使わせないように」という考え方が自然に出てきます。一方、相談所での活動には、双方に担当者が付きます。資料に書かれた作法が土台にあるぶん、手探りになる部分が少なくなります。どちらの情報が正しいかではなく、自分がいまどこで活動しているかで決まります。アプリと相談所の進み方の違いは、「マッチングアプリで疲れた男性へ」の記事でも書きました。

3. 資料は高い店を求めていない

「男性が持つ」だけを見ると、良い店に連れて行かなければいけない気がしてきます。しかし資料は、この2つを並べて書いています。しかも先に来ているのは高額を避けるほうです。高い店に行けとは、どこにも書かれていません。

理由は考えてみれば当然で、仮交際は複数同時に進みます。何人かと並行して会う期間に、毎回それなりの店を使えば、支出はすぐに続けられない額になります。そして交際には期限があります。お見合い日から3ヵ月で成婚の意思表示をするのがIBJのルールで、これは仮交際と真剣交際を通した期限です(当相談所は、そのうち仮交際に2カ月を目安として置いています)。延長したいときは担当カウンセラーへの相談が必要で、条件もあります。その間に何度も会うわけです。

そして、続かない金額は結局続きません。最初に背伸びをして途中で下げると、相手には熱が冷めたと映ることがあります。最初から無理のない額にしておくほうが、関係としては安定します。

4. 交際中の金銭のやり取りは、禁止されている

ここは知らない方が多いところです。IBJでは、交際期間中の金銭の授受・貸借が禁止されています

「立て替えておくね。」「今度返すから。」こうしたやり取りは、たとえ少額でも、善意であっても、しないでおいてください。

食事の会計を男性が持つことは、資料の言うとおりの形なので問題ありません。禁止されているのは、二人のあいだで金銭そのものが動くことです。貸し借り、まとまった額の受け渡し。このあたりが該当します。

なぜ婚活の場でこれが問題になるのか。資料に理由までは書かれていませんが、私はこう理解しています。交際の初期は、相手にどれくらい余裕があるのか、何にいくら使う人なのかが分かりません。その状態で金銭が動くと、うまくいかなくなったときに当事者同士では収拾がつきにくくなります。

この禁止には、お二人と相談所の双方を守る意味があります。窮屈に感じるかもしれませんが、知らない相手とお金の関係を作らずに済む、と考えると分かりやすいと思います。

迷いやすいのが、立て替えです。チケットを先に買っておく、交通費を出しておく、といった場面は交際中に自然に発生します。ここは「あとで精算する」形にせず、出した側がそのまま持つか、それぞれが自分の分をその場で払うかのどちらかにしてください。精算を前提にした瞬間、金銭の貸借になります。

プレゼントについては、資料に禁止の記載はありません。誕生日に贈り物をするのは、一般的な交際の範囲です。ただし高額な物は、渡す側にも受け取る側にも負担になります。関係がまだ固まっていない段階では、金額よりも選び方に気を配るほうが伝わります。

実務としては、線引きはそれほど難しくありません。お店に対して自分が払う。これは問題ない。相手に対してお金を渡す、または相手から受け取る。これは避ける。この2つだけ覚えておけば足ります。

5. 相手が「出します」と言ってきたら

資料には、女性側の心得として「次のお店は私が出します」という謙虚な気持ちで、とも書かれています。だから、この申し出があること自体は不思議ではありません。

実際の数字も出ています。株式会社IBJが2024年1月に、IBJで活動する男女2,402名(男性1,629名・女性773名)へ行った調査では、デート代を男性が全額支払うことを望む男性が48.5%だったのに対し、全額を期待する女性は35.6%でした。全額を期待している女性は、3人に1人ほどということです。

相手の申し出を社交辞令と決めつける必要はありません。対応は回数で分けると整理しやすくなります。

1回目、2回目は、こちらで持つ。 まだお互いを知らない段階です。「気にしないでください」と短く返して終わりにします。

回を重ねて繰り返し申し出るようなら、一度お受けする。 断り続けるほうが、かえって気を使わせることがあります。「ずっと出してもらっている」という状態は、相手にとっても居心地の良いものではありません。

お受けするときは、重くしないことです。「じゃあ、今日はお言葉に甘えます」くらいで十分。恐縮しすぎると、そのやり取り自体が気まずくなります。

なお、お受けするのはその場のお店での支払いにとどめてください。まとまった額を現金で受け取る形にすると、さきほどの金銭のやり取りにあたります。

6. 金額ではなく、続けられるかで決める

いくら用意すればいいのか。ここがいちばん知りたいところだと思いますが、資料に金額の記載はありません。当相談所としても、一律の金額はお伝えしていません。住んでいる地域も、行く店も、収入も違うからです。

代わりに、2つの物差しをお伝えしています。

時間で考える。 資料では、初デートは2〜3時間ほどの食事デートが推奨されています。長時間の豪華なコースではありません。2〜3時間の食事、と考えれば、自分の生活圏でどのくらいの店になるかは見当がつくはずです。

1回の額ではなく、総額で考える。 仮交際は複数同時に進み、月に何度か会うことになります。1回だけなら出せる額でも、複数の相手と月に数回となると話が変わります。その総額を、活動しているあいだずっと同じペースで保てるか。ここで決めてください。

金額を上げるより、同じ額を最後まで保つほうが印象は良くなります。

もう一つ、実務的な話をしておきます。金額は当日決まるものではなく、店を決めた時点でほぼ決まっています。だから予算を考えるタイミングは、伝票が来たときではありません。店を探しているときです。

私が会員様にお伝えしているのも、この順番です。エリアと目的が決まったら、そこに予算帯を足して候補を絞る。ランチなのか夕食なのか、静かに話せる店なのか。この3つが決まれば、金額は自然に範囲へ収まります。逆に、予算を考えないまま店だけ先に押さえてしまうと、当日どう考えても金額はもう動きません。

初めて行く店なら、予約の電話で聞いておくと安心です。コースだけなのか、単品でも頼めるのか。ここが分かっていれば、当日メニューを開いて慌てることはなくなります。

ありがちな失敗

  • 相手の分の飲み物代を、あとで現金で受け取る。会計を分けたつもりでも、金銭の受け渡しにあたる
  • 初めての店を、コースだけか単品も頼めるかを確かめずに予約する。当日メニューを開いてから金額が分かる
  • 相手が申し出たときに、金額の話で返す。「そんなに高くないので」と値段に触れると、店選びの話にすり替わる
  • 相手が申し出ても、毎回まったく取り合わない。基本は男性でも、申し出を無いことにし続けると別の窮屈さを生む
  • 成婚退会が近づいてから、急に金額を上げる。関係が進んだ合図のつもりが、それまでとの落差になる

最後に

デート代の話は、金額そのものより、どう構えるかの話だと私は考えています。

資料が示しているのはシンプルな形です。男性が基本を持つ。ただし高額にはしない。相手の気持ちにも配慮する。極端にどちらかへ振れた説明が世の中に多いのは、このうち1つだけを取り出しているからです。

そして実際のところ、伝票を持って立つことに難しい技術は要りません。迷いが出るのは、正解を知らないまま当日を迎えるからです。知っていれば、その数秒で悩まずに済みます。

当相談所では、仮交際に入った会員様と、次のデートをどう組み立てるかを一緒に考えています。エリアと目的を伝えていただければお店の候補をお出ししていますし、送る文面や当日の流れも、必要であれば具体的に見ます。予算帯を含めて店を決めるところから相談できるので、会計で迷う場面自体が減ります。

これから婚活を始める方も、他社で活動していて交際が続かない方も、まずは無料相談でお話を聞かせてください。これまでどう進めてきたかを伺えば、どこでつまずいているのかを具体的にお話しできます。そのうえで、当相談所でできることをご説明します。

よくある質問

Q. 相手が「割り勘で」と譲らないときは、どうすればいいですか。

A. これは交際に入ってからのデートの話です(お見合い当日は規定で男性が全額なので、割り勘にはしません)。押し問答にはまずなりません。「気にしないでください」と一言返して、こちらで支払ってください。それでも強く言われるようなら、次の機会にカフェ代をお願いする形にすれば収まります。長く固辞し合うほうが、かえって不自然になります。

Q. 仮交際で毎回こちらが出すのは、正直きついです。

A. 金額を下げてください。資料にも高額にしないようにと書かれています。カフェだけの回、少し歩く回を混ぜても構いません。毎回食事にする必要はありません。続けられるペースにすることのほうが、1回の金額より大事です。

Q. 真剣交際に進んだあとも、全部こちらが払うのですか。

A. 真剣交際は、お互いに他の相手との交際を終えて一人に絞り、結婚に向けて具体的な話をしていく段階です。ですから、お金の考え方も二人で話し合って決めていくことになります。ただし、交際期間中の金銭の貸し借りが禁止されている点は変わりません。共同の口座を作る、まとまった額を預けるといったことは、成婚退会後にしてください。

Q. デート代を出したのに、交際が終わりました。返してもらえますか。

A. 返金されることはありません。デート代は相手への貸付ではなく、その時間に対して自分が出したものです。そう割り切れる金額に収めておく。これが「高額にならないように」の実際的な意味でもあります。

Q. 誕生日や記念日は、少し良い店にしてもいいですか。

A. 構いません。高額にしないという話は、毎回のデートの基準です。節目にいつもと違う店を選ぶのは、金額ではなく気持ちの表現として伝わります。ただし、そこを起点に普段の水準まで引き上げると続かなくなるので、次の回はいつものペースに戻してください。

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